【アウディ A4 試乗】日本車を凌駕…米村太刀夫

試乗記 国産車
【アウディ A4 試乗】日本車を凌駕…米村太刀夫
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Dr.ピエヒはアウディの副社長だったころお忍びで来日し数々の日本車を試乗し、アウディは作り込み品質をトヨタ車の水準以上へ引き上げることを目標に掲げた。最新の『A4』を含めアウディ車の仕上げ品質、質感は日本車を凌駕している。

A4は、4気筒エンジンを搭載するモデルは軽快な走りを示す。ターボのラグがほとんど感じられないのも特筆もの。一方、V6+クワトロの走りは重厚ですばらしい。アウディ独特のCVTも完成度が高い。

私のお薦めは4気筒モデルの方で、ノーズ部分の軽さから来る回頭性は、FFとしてはかなり高いレベルにある。縦置きエンジンに組み合わされるトランスアクスルを全面的に改良したためにフロントオーバーハングが小さくなっていて、これが優れたハンドリングを可能としていることは間違いない。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

米村太刀夫│AJAJ会員
1965年慶応義塾大学法学部卒。67年から横浜ゴムのテストドライバー、68年からいすゞ自動車ワークスレーシングドライバー。73年にいすゞのレース活動休止に伴いモータージャーナリストに。90年からAJAJ副会長、94年から06年までAJAJ会長を務める。

《米村太刀夫》

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