ミドルクラスながら、Fクラスに迫るハイスペックに進化
その実力は限りなく上位機『Fクラス』に近い。パナソニック・ストラーダ『CN-HW830D/CN-HW800D』はミドルクラスのカテゴリーにいながら、そんな高いパフォーマンスを備えたハイスペックモデルへと大きく進化して登場した。
その片鱗をまず感じるのがモニターに映し出された美しい地図表現だ。従来、ミドルクラスのカーナビといえばQVGAクラスのモニターを使うのが一般的。それが本機ではFクラスと同じワイドVGAモニターを搭載し、これが隅々まで美しい表示を可能にしているのだ。
カーナビにとって分岐点での案内をいかにわかりやすく行なうかが極めて重要であって、その緻密な表現により一目で進行方向が把握しやすいものとしているのだ。その意味でこのワイドVGA化は単に見た目だけのグレードアップではなく、カーナビとしての能力を高める大きな進化へとつながったというわけである。
◆練り込まれた伝統の操作性、レスポンスも秀逸
使い勝手の良さはストラーダの伝統でもある。「簡単ツートップメニュー」にカスタマイズ機能を追加してより使いやすさを追求し、今回は好みに応じてAV/ナビの表示割合を自在に設定できるだけでなく、表示するアイコンの数を少なくすることも可能とした。ここまで使い手の都合に配慮したナビはそう多くはない。
タッチパネルの動作も小気味良さを感じるもので、押してすぐに反応するために操作中のストレスはまったく感じない。一方で、画面上にはショートカットキーとしても使える「現在地メニュー」ボタンを配置。これがドライブ中によく使いそうな機能を走行中でもワンタッチで呼び出すことを実現している。この使い勝手の良さはカーナビ中、間違いなくトップクラスと断言してもいい。