スズキから発売された新型コンパクトカーの『スプラッシュ』は開発の大部分が欧州で行われたこともあり、エクステリアのデザインもヨーロッパテイストが上手く盛り込まれている。
全長は日産の『マーチ』よりも少し短い3715mmだが全高は1590mmと少し高めだ。この長さと高さの比率だと腰高な印象が出てしまうが、スプラッシュはルーフを後端に向けてラウンドさせることでボディの厚みを上手く払拭し、さらに踏ん張り感のある15インチタイヤを装備することで軽快感のあるスタイリングを作り上げている。
スプラッシュのアシスタントチーフエンジニアを担当した鈴木正倫さんは「スプラッシュのデザインはデザイナーやモデラーの9名が欧州に在中して、欧州テイストを直に吸収しながら開発を進めました」
「エクステリアは街中をキビキビと走りそうな若々しいスタイリングを目指しています。全高は高めですが四隅に力強く張り出したフェンダーと流れるようなルーフライン、切り立ったリヤエンドなどにより優れた空力性能も獲得しています。このスタイリングも走りの良さと並ぶスプラッシュの強力なアピールポイントです」とコメント。
確かにスプラッシュのスタイリングはスズキのテイストを残しながらも、欧州車のような存在感のあるものに仕上がっている。スプラッシュを買う人の中には、このエクステリアデザインが購入の決め手となる人も多いに違いない。