レクサスは10月2日、パリモーターショーで新型『IS250C』を世界初公開した。4ドアセダンの『IS』シリーズに設定された初の2ドアモデルで、アルミ製の電動3分割ルーフを装備。わずか20秒でトップの開閉ができるのが特徴だ。
スタイリングはISのスポーティでダイナミックな雰囲気を残しながら、2ドアらしい上品で華やかなムードを強調。ボディサイドのウェストラインは4ドアよりも高い位置に置かれているのが目を引く。フロントのバンパーも4ドアとは異なる専用デザイン。テールランプにLEDが組み込まれるのも4ドアとの違いである。
注目の電動ルーフは軽量なアルミ製で、3分割されてトランクに格納される。トップの開閉にかかる時間は20秒。トヨタは「3分割の電動メタルトップ車としては世界最速の開閉時間」と語っている。
実際、トップの開閉時間はISと同じ3分割ルーフのBMW『335iカブリオレ』が約23秒。2分割ルーフのメルセデスベンツ『SL』は約16秒と短いが、トヨタの最速との説明も納得できる。
ボディサイズは公表されていないが、オーバーハングは4ドアに対して、フロントが15mm、リアが55mm延長。リアシートは独立2座で、大人が座れる居住性を確保している。電動トップ機構をコンパクトに設計し、室内スペースをできる限り犠牲にしていないのも特筆点。トランクにはオープン状態でもゴルフバッグ1個が収まる。
エンジンは4ドアと共通の2.5リットルV6で最大出力は208ps。パドルシフト付きの6速ATと組み合わせられる。
このほか、万一の横転の際に乗員を保護するロールオーバーバー、12スピーカーのマークレビンソンオーディオ、速度感応式ヒーターシステムなど、快適&安全装備は充実。プレミアムカーらしく、不快なノイズ、振動、ハーシュネスも徹底的に低減された。
IS250Cは2009年夏に欧州で発売予定。その後、北米でもリリースされる。レクサスブランドに華やかな魅力を添えるモデルだけに、日本導入も、ほぼ確実と見ていいだろう。