ホンダは18日、運転席用にエアバッグの容量(膨らみ)を連続して変化させるエアバッグシステムを世界で初めて開発したと発表した。11月に発売する軽自動車の新型『ライフ』から搭載を始める。
エアバッグの内圧と展開を適切に制御し、迅速に開いて衝撃は少なく、かつ保護性能が持続するようにした。エアバッグに渦巻状の仮止め糸3本を縫込み、バッグを膨らませるガスが中央部から外周部へと広がるよう通路をつくった。展開とともに仮止め糸は外れていく仕組み。
また、ガスの排気は制御弁により一定の時間まで排気を止める方式とした。これらにより膨張時の衝撃の軽減や、保護性能の持続につなげた。ドライバーは体格によって顔面部がエアバッグにより近くなる人もいて、衝撃は大きくなる。
新方式のエアバッグは、こうした体格差による問題も緩和する。バッグの素材は従来と同じナイロン。渦巻状の仮止めに使う糸はポリエステルを使用している。このエアバッグは順次、すべての車種に採用していく方針。