三井物産、豪州シムスへの出資比率を引き上げ

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三井物産は、メタルスクラップをコア事業とする世界最大の総合リサイクル会社シムスグループへの出資比率を引き上げたと発表した。

シムスの発行済み株式3.2%を、三井物産100%出資子会社ミツイ・ロウ・マテリアルズ・デベロップメント(MRMD)が約1億9800万豪ドル(約189億円)で豪州証券取引所などを通じて取得した。

三井物産は2007年6月、MRMD社を通じてシムス社の発行済み株式19.9%を取得した。その後、更なる株式買い増しを進めたが、2008年3月、シムス社によるメタルスクラップ取扱量で米国第2位のメタルマネジメントの株式交換を通じた買収・合併の結果、シムス社に対する出資比率が19.9%から16.0%になった。

今回の株式取得により、シムス社への出資比率は19.2%となり、累計投資額は約8億9700万豪ドル(約894億円)となる。三井物産は筆頭株主としてシムス2人の取締役を派遣している。

三井物産は「長期的な視野に立った優良資源資産の取得」を掲げ、競争力のある優良資産の確保を最重要戦略に位置付けている。メタルスクラップは、循環型社会の到来と共に成長が見込まれ、持続可能な「地球に優しいリサイクル資源」と認識、シムスへの出資を通じて環境問題の産業的解決に貢献していくとしている。

《レスポンス編集部》

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