【新聞ウォッチ】トヨタの「誤算」北米生産体制を見直し

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2008年7月11日付

●iPhone行列、きょう発売(読売・1面)

●トヨタ北米3工場休止、大型車ライン、プリウス現地生産へ(読売・2面)

●クライスラービル買収 UAE政府系投資ファンド(読売・10面)

●タクシー参入規制拡大 法改正先取り(朝日・1面)

●自動車20年の沈黙破る? 資源高の吸収限界(朝日・11面)

●光岡自動車が新型車を発売、ヌエラ6-02(毎日・10面)

●スバル50周年往年の名車ずらり(産経・6面)

●直球緩球:コスト低減で業界連携、日本自動車工業会会長 青木哲氏(産経・8面)

●三菱ふそう休部へ、名門野球部原料高には勝てず(東京・26面)

●ビッグスリー苦境一段と、小型車、最大の弱点(日経・3面)

ひとくちコメント

トヨタ自動車が北米での生産体制を抜本的に見直すという。日経が10日付夕刊の1面トップで報じたのを受けて、トヨタ自動車がその夜発表、きょうの各紙が大きく取り上げている。

それによると、現在建設中で2010年に稼働を計画している米国のミシシッピ工場で生産する車種を、当初予定の大型車からハイブリッド車『プリウス』に切り替える。米国でプリウスを現地生産するのは初めてのことである。一方、既存の大型車用の工場では、8月から3か月間、一部ライン休止するなど、北米での生産体制を再構築する。

きょうの日経にはトヨタ以外の日本勢も北米生産の見直しに動いていると報じているが、その中で、利幅の大きい大型車の生産を強化したトヨタといち早く小型車生産に動いたホンダとを比較。「結果的にトヨタの決断は誤算となり、得意分野に特化したホンダの戦略があたった」と指摘している。

潮目が大きく変化する中での経営判断は難しいが、ホンダは福井威夫社長以下、北米での駐在経験者が多い。両社の明暗は北米市場に精通しているかどうかという現経営陣の顔ぶれにも現れているようだ。

《福田俊之》

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