スバル『360』の発売から50周年を記念し、全国8ヵ所で開催される富士重工の無料イベント「スバル ファン! ファン! フェスティバル」。その第1弾となる関東地区でのイベントが5・6日に、横浜・赤レンガ倉庫で開催された。
今回のイベントの目玉のひとつが、ラリーカーのデモンストレーションラン。ステアリングを握るのは、PWRCプロダクションカー世界ラリー選手権の05・07王者である新井敏弘選手だ。マシンは、実際に新井選手が08シーズンのPWRCで使用している『インプレッサ WRX STI』。カーナンバー31のマシンである。
なお、新井選手は11日から開催するアジア・パシフィックラリー選手権第4戦並びに全日本ラリー選手権第6戦として開催される、ラリー北海道に参戦する予定で、ここでクラッシュしたりしたら大問題という状態でのデモランである。
会場となった直線路は、片側1車線の対面通行の道路。海(歩道)側の車線のみを使ったのだが、そこを新井選手は4速120km/hで駆け抜けた。しかも、スラローム走行や直線ドリフトなどをその速度で行い、観客が鈴なりになっている歩道に突っ込むのではないかという信じられないアクロバティックな動きを見せる。
直線路の終端でも、見事なスピンターンを決め(オマケで2回転半のドーナツターンも)、再び直線路を戻っていくという驚異的なテクニックを披露。市販車なら少なくても一度は切り返さないと絶対にUターンできない道なので、さすがラリードライバーと観客を感動させていた。
その後のトークショーでは、今年はリタイアが多いが、最も厳しいコースを走ってデータ収集ができたとコメント。「この後のニュージーランド、日本では優勝を狙います」と、ファンを喜ばせる必勝宣言が出ていた。