第9戦イギリスGPはヘイキ・コバライネン(マクラーレン)が初のポールポジションからスタート。2番手もレッドブルのマーク・ウェバーがゲットして波乱の決勝を予感させる。予選3番手スタートはキミ・ライコネン(フェラーリ)、4番手に地元のルイス・ハミルトン(マクラーレン)のチャンピオン候補が並んだ。
濡れた路面のなかスタートが切られ真っ先に1コーナーに飛び込んだのはコバライネン、ハミルトンのマクラーレン勢だった。望外の予選2位からスタートしたウェバーはなんと痛恨のスピンを喫してしまう。序盤から路面はかなり濡れており、オープニングラップからスピンが続出してリタイアする車両が続出。そのなかには今シーズン限りでの引退を発表したデイビッド・クルサード(レッドブル)も含まれていた。
チームメイトのコバライネンを5周目にパスしたハミルトンは快調なペースをキープする一方で、コバライネンはナーバスなマシンのコントロールに苦労してライコネンに2位のポジションを譲ってしまう。
サーキットが緊迫したのは最初のピットストップが行われ始めた20周目前後の空模様。このまま路面は乾くのか、それともさらに雨が? 乾きはじめた路面でトップに肉薄しはじめたライコネンは摩耗の進んだスタンダードウエットタイヤ(浅溝雨タイヤ)を変えずに燃料補給だけでピットアウトし、ハミルトンは新品のスタンダードウエットタイヤに交換した。
ところが気まぐれなブリティッシュウエザーは本降りになっていき、ここで優勝候補だったはずのライコネンは、タイムを大幅に落としてトップ争いから脱落したばかりでなく後続に次々とパスされていく。
レース中盤に激しく降った雨をチャンスに変えたのはニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)と、そしてエクストリームウエットタイヤ(深溝雨タイヤ)を絶妙なタイミングでチョイスしたルーベンス・バリチェロ(ホンダ)だった。
結果、タフな60周を制したのは念願の母国グランプリ初制覇となったハミルトン。2位はハイドフェルド、3位には今シーズン中の表彰台は難しいとさえ言われていたホンダのバリチェロだった。また、その他の日本勢も大健闘。中嶋一貴(ウィリアムズ)は8位でポイントゲット、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)は中嶋を抜いての7位、ティモ・グロック(トヨタ)は12位。ジェンソン・バトン(ホンダ)はリタイアに終わっている。

