昭和シェル石油と子会社の昭和シェルソーラーは、CIS太陽電池技術開発の強化を目的にリサーチセンターを設立するとともに、アルバック社と量産技術に関する共同開発を開始すると発表した。
CIS太陽電池は、今後シェアが大きく伸びると予測されている薄膜系太陽電池の中で最も将来性のある技術の一つと見られている。現在供給不足となっているシリコンを一切使わず、使用する原材料も僅少であるため、低コストでの製造が可能。
昭和シェルは既に年産20MW規模の宮崎プラントを2007年に稼動させ、2009年に稼動する予定の年産60MWとなる第2工場も建設中だ。
昭和シェルが世界に先駆けて確立した独自のCIS太陽電池製造技術とアルバックがこれまで半導体、フラットパネルディスプレイで培ってきた真空装置技術を融合させることで、より生産能力の高い製造装置を開発する。
今回の共同研究により生産能力の高い製造装置を開発し、高いコスト競争力での生産を実現、2011年稼動を目標に年産1000MW(1GW)規模の生産能力達成を目指す。