トヨタ自動車など大手3社の5月実績で海外生産に大きな差が出た。トヨタとホンダは5月度で過去最高となったものの、日産自動車は米国での大幅な減産が響き、マイナスとなった。
同月の海外生産は、トヨタが前年同月比3.6%増の39万1865台、ホンダが0.4%増の22万4316台で、ともに5月としては過去最高になった。しかし、日産は8.1%減の17万5619台とマイナスだった。
日産は海外で最大の生産地である米国が26.1%減の4万3317台と大きく落ち込んだ。販売不振が際立ってきたライトトラック系の生産を絞ったためだ。
市場の後退が顕著な北米ではトヨタ、ホンダも前年割れとなっている。当面は北米市場に好転の兆しがないことから、大手各社の海外生産は弱含みで推移する見通しだ。