資源高が求めたコマツの超大型ダンプトラック

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資源高が求めたコマツの超大型ダンプトラック
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コマツが世界市場に投入する鉱山用ダンプトラック『960E』は、深刻な資源高騰と、けして無縁ではない。

鉄鉱石、石炭、銅などの資源は成長著しい新興国の需要増などから、世界的に需給関係が逼迫している。そのためオーストラリア、ブラジル、中国、インド、アメリカなどの資源生産国では24時間休みなく採掘が進められ、旺盛な鉱山開発が現在も進んでいる。

地表から地下に向かって渦を巻くように掘り進める。その深度は採掘を進めるほど深くなる。また、便利な場所から採掘を始めるため、開発が進むほど場所は遠くなる。運搬距離はどんどん長くなり、時間もかかるわけだ。

そのため一回の往復でより多くの資源を運べる超大型ダンプトラックが、資源需要が増えれば増えるほど望まれることになる。

そんな環境の下、コマツアメリカの960Eは、積載量と生産効率、パワーと低燃費をバランスさせ、年以上のテスト走行を重ね、世界市場に投入されることになった。

《中島みなみ》

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