新型日産『ティアナ』(2日発表)、内外装のデザインを取りまとめた商品企画室チーフ・プロダクト・スペシャリストの有光大氏は、ティアナのインテリアデザインについて「こだわりの箇所は、インテリアの至る所にあります」と語る。
機能性とは関係ない部分についても、随所にエモーショナルなデザインを与えている。ドア内部の取っ手の部分は複雑な3次元曲面を持った、車の内装ではちょっと珍しい、現代美術におけるオブジェのような造形となっているが、そこも美しい内装作りという観点から、ことさらこだわったのだという。
ティアナはLクラスサルーンのなかでは価格帯がやや低い、いわゆる“ミディアムハイ”と呼ばれるクラス。より高価な高級車に比べるとコスト制約はかなり厳しい。その制約の中でどう上質を表現していくかという工夫と努力が盛り込まれたインテリアは、新型ティアナ最大のハイライトと言える。