雨で混乱したF1モナコGPの中で輝いていたフォース・インディアのエイドリアン・スーティル(25日決勝)。
レース残り10分の時点で4位を走行しながらも、シケインのブレーキングでコントロールを失ったキミ・ライコネンに追突され、無念のリタイアに終わったスーティルの目には涙が浮かんでいた。
「キミが僕の後ろに衝突したおかげで、チームにとってのベストレース、そして僕個人のキャリアにとっても最高のレースを台無しにされてしまった。本当に残念で仕方がないよ」
「雨なら僕らにもチャンスがあることは分かっていた。昨年の経験からモナコに自分たちが強いことも分かっていた。最初のラップで僕好みのコンディションだと確信したから、コースオフしないように攻めすぎないよう気をつけた。チャンスがあるときはすかさずプッシュした。すごくうまくできたと思うよ」
「だからこそ最後の何周かで僕のがんばりが無駄になったときの落胆は大きかった……」とコメントしたスーティル。
ちなみに、追突したライコネンはお咎めなしで終わったが、スーティルはレース中のイエローフラッグ区間での追い越し違反に対して厳重注意を受けている。