12日フルモデルチェンジして発表されたトヨタ『アルファード』には、今回から兄弟車の『ヴェルファイア』が設定された。販売店もアルファードはトヨペット店の専売となり、ネッツ店ではヴェルファイアを販売することになった。
チーフエンジニアを務めた中越裕三さんは「今回からアルファードとヴェルファイアを設定した理由は、異なるスタイリングのモデルを用意することで幅広いユーザーを獲得するのが狙いです」
「先代のような上質な雰囲気のミニバンがお好みの方はアルファードを選んでいただくことができますし、先進的で力強いデザインが好みの方にはヴェルファイアをおすすめすることができるようになりました」
「ヴェルファイアのほうがシャープなデザインに仕上がっていますので、若い年代の方は積極的にヴェルファイアを選んでいただけるのではないかと考えています」と語る。
事実、弟分の『ヴォクシー』/『ノア』では異なるテイストの2モデルをラインアップすることで、成功を収めている。そして両車の販売比率を見ても、ヴォクシーのほうが販売を伸ばしているケースが多く、若い年代を狙った車種のほうが売れている傾向がある。
さらにスポーティなヴェルファイアのデザインなら、ライバルの日産『エルグランド・ハイウェイスター』などの他銘柄からの買い替えも期待できる。
アルファードクラスの場合は高価格車なので、若い年代を狙ったヴェルファイアがアルファードを超える販売台数を記録するとは限らないが、2タイプを設定するとでトータルの販売台数は伸ばすことができるだろう。