パイオニア・カロッツェリア『サイバーナビ』は駐車場関連の情報が非常に充実していることが特長のひとつとなっている。スマートループによって生のドライブデータを蓄積しただけあって、駐車場の出入口情報は非常に正確だ。
2008年モデルでは新たな機能が加わった。それが「駐車場混雑度予測」というもの。これは駐車場入口付近を通過後、クルマがエンジンを停止させるまでの時間をもって混雑度を把握するというもの。スマートループによって送られた情報が統計化され、ユーザーに提供される。
これまでは渋滞予測によって道路の混雑状況をチェックし、目的地までの所要時間を把握してきた。だが、2008年モデルでは目的地に着いてから、クルマを完全停止させるまでの時間を含めてチェックできるようになるわけだ。現状では約5000か所の施設駐車場が対象となっているが、スマートループの情報蓄積によって、今後これがさらに増えていくのは間違いない。
駐車場とは直接関係はないが、サイバーナビにはこれ以外にも便利な機能が存在している。ナビ画面上に駐車違反の取り締まり重点地域を表示させることができるのだ。説明員は発表会で「おおっぴらにアピールできる機能ではない」としていたが、「厳しい」とされたならば短時間でも有料駐車場に入れようという心構えもできる。ドキドキ感を排除すれば安全運転にもつながっていくだろう。