VW、次世代環境対応ディーゼルエンジンを発表…Blue TDI

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VW、次世代環境対応ディーゼルエンジンを発表…Blue TDI
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フォルクスワーゲンは4月24、25日に開催された「ウィーン国際モーター シンポジウム」で、北米市場向けに開発した次世代ターボディーゼルエンジン「Blue TDI」の量産モデルを発表した。

このコモンレール式エンジンは、2007年にヨーロッパで初めて『ティグアン』に搭載されたエンジンをベースに開発、2009年に有効となるユーロ5排ガス規制値をクリアしている。この4気筒エンジンは米国における使用を考慮して、燃焼室内の改良及びNOx吸蔵触媒を追加している。

カリフォルニアを含む米国の5つの州では、BIN5/ LEV2という世界中で最も厳格な排ガス規制を行っている。米国では、燃料品質の地域差はヨーロッパ以上に大きいが、Blue TDIはこの厳しい排ガス規制をクリアする。この夏に同エンジンを搭載した『ジェッタ』を市場投入する。

新型ジェッタ Blue TDIは、世界中で同セグメントの中で最もクリーンでかつ最高の燃費効率を可能とするクルマと、している。

エンジン内の主な改良としては、欧州仕様のTDIに採用されていたインジェクターデザインの最適化、シリンダープレッシャーセンサーを採用した。これらのセンサーは全く新しいシリンダープレッシャーに合わせた燃焼制御を可能としている。制御自体は従来より素早く、各気筒毎に行われているほか、最適化された高圧噴射ポンプを新たに導入した。

加えて、世界で初めて高圧EGR(排ガス循環)システムに低圧EGRシステムを組み合わせた。エンジン内での窒素酸化物の総削減分の60%がこのデュアルサーキットEGRによる。

エンジンの外部では、酸化触媒やDPFの下流側に設置されたNOx吸蔵触媒が最終的に窒素酸化物を最小限まで減らす。これら全ての対策により、排ガスに含まれる窒素酸化物を90%低減する。

《レスポンス編集部》

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