昭和シェル石油、GTL燃料の実証実験 神奈川

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昭和シェル石油、GTL燃料の実証実験 神奈川
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昭和シェル石油は、神奈川県愛甲郡の中央研究所から最寄駅を運行する同社所有の通勤バスにGTL(Gas To Liquids)燃料を使用した実証試験を1年間行うと発表した。

GTL燃料は天然ガスから合成される液体燃料で、硫黄分、芳香族分をほとんど含まないため、排ガスのクリーン化が図れる燃料だ。市場導入時には既存のインフラを活用できるため、エネルギーセキュリティーの観点からも石油由来の従来軽油に代わる有望な代替燃料と見られている。

GTL燃料のみを使った走行試験は、国土交通省事業「次世代低公害車開発・実用化促進プロジェクト」で実施したが、同社でも同じ燃料を用いて1年を通じての実証試験を実施する。

長期間にわたる走行試験を行うことで、気温などが異なる環境下でも使用上問題ないかを実証する。燃料噴射系部品や燃料ホースの影響などを調査するが、通勤バス製造元のトヨタ自動車、販売元の日野自動車の技術的サポートを受けながら実施する。

使用するバスは日野の『リエッセII』で、来年3月まで、小田急小田原線・本厚木駅 - 中央研究所まで、朝1便、夕方2便運行する。月間約1500km走行する予定で、燃料はマレーシアのシェル・ビンツル・プラントで天然ガスから合成したシェルGTL燃料を使用する。

《レスポンス編集部》

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