三菱自動車の益子修社長は25日の2008年3月期決算会見の席上、今後の軽自動車戦略について、「あきらめずに一生懸命にやっていきたい」と述べた。
同社は地域戦略車をつくらずに、グローバル戦略車を拡大していく方針をとっている。軽自動車は典型的な日本の地域専用車。しかも前期は販売台数がかなり落ち込んでいる。
ただ、これについては「フリート販売がかなり落ち込んでいるためで、店頭売りは前年比131%。採算の悪いフリートはやらなくてもいい」(益子社長)とのことだ。
また、原油高や環境問題がこれだけ厳しくなってくると、小さくて軽く、燃費のよいクルマは世界中で必要とされている。そこで、三菱自動車はこれまで軽自動車で培ってきた経験や技術を最大限活用して、Aセグメントのクルマを開発することを決めた。すでに開発は進められているそうだ。
「軽自動車を世界戦略車に変える。ともすれば、われわれの弱点になりかねないものを強みに変えようと考えている」と益子社長は強調していた。