トヨタはニューヨークモーターショーで北米の若年層向けブランド「サイオン」(SCION)のコンセプトモデル『ハコ・クーペ コンセプト』を初披露した。
サイオン部門のジャック・ホルス副社長は、「サイオンの平均ユーザーは30歳で、この業界では最も若い。『tC』ユーザーは24歳だが、『xD』は37歳で『xB』は39歳。私たちはわれわれのターゲットの外側にある消費者に向けて商品を出す考えを持っている」と語る。このハコ・クーペでターゲットとしているのは、サイオンで拾い切れていない35歳以下と述べる。
高いベルトライン、垂直に切り立ったウインドシールド、大きく張り出したフェンダーといった古典的なアメリカンクーペを思わせるスタイリングは、箱型ボディのスポーティな解釈だという。デザインを開発したのはトヨタの東京スタジオだ。
ハコ・クーペは「私たちが検討しているサイオンブランドのコンセプトカーのひとつ」(ホルス副社長)であり、市販化の予定はないが、ショーの反響を見て今後の開発課題とするという。