ポルシェ・オートモービル・ホールディングSEが発表した2008年1月中間期の連結業績は、税引前のグループ利益が16億5800万ユーロ、前年同期比23.6%増となり、引き続き堅調に推移している。
これにはVW社の2006年第4四半期の利益配当のおよそ2億7200万ユーロと5億2100万ユーロのVW株式特別評価益が含まれている。税引後グループ利益は前期の8億9700万ユーロから12億9500万ユーロと大幅に増加した。
税引き前利益の増収は、生産台数と売上高の増加によるもの。売上高は同14%増の34億9000万ユーロとなった。販売台数が同19.0%増の4万6736台と急増したため。
これまで未開拓だったマーケットでのディーラーネットワークの拡充と、『911』の「ターボ」・「カブリオレ」や「GT2」など、ポルシェのラインナップを強化したのが主因だ。
一方、今期の好調な業績には特別要因による影響があった。特にVW社株式取得に関連したヘッジ取引は今期収益に大きく貢献し、前年同期の7億9100万ユーロから8億5000万ユーロに増加した。VW社株式22.5%の保有に伴うVW社業績のポルシェへの利益配当は、前年度の2億7500万ユーロから4億8400万ユーロに増加した。