日産自動車およびニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(NISMO、ニスモ)は、31日東京・銀座の本社ギャラリーで08年のモータースポーツに関する参戦体制の記者発表を実施。
「R35」型『GT-R(GT500仕様)』で参戦する、KONDO RACING(24号車)、TEAM IMPUL(12号車)、HASEMI MOTORSPORT(3号車)の3チームに関しても、体制の発表が行われた。
今や日本レース界の顔となった近藤真彦監督率いるKONDO RACINGは、日産系で唯一ドライバーラインナップに変化がなかったチーム。今年も、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラと荒聖治がコンビを組む。
近藤監督は「誰もいってくれないのでいいますが、ニスモ以外ではうちが唯一優勝した日産系チームです」(笑)に始まり、変化がないことが武器であることをアピールした。オリベイラは「去年以上にベストを尽くして戦う」とコメント。荒は「昨年以上の成績を残せるよう、1戦1戦がんばっていく」とした。
元祖「日本一速い男」の星野一義監督率いるTEAM IMPULは、ニスモ22号車から移籍の松田次生と、HASEMI MOTORSPORTから移籍のセバスチャン・フィリップの新コンビ。昨年のエースのブノワ・トレルイエは23号車で本山哲と新コンビを結成し、そのパートナーの星野監督の実子の星野一樹は残念ながら姿がなかった。
星野監督は、「監督が悪いのでもうやめようと思ったけど、カルソニックさんが今年もチャンスをくれたし、素晴らしいドライバーラインナップになったのでがんばります」とコメントした。松田は「勇往邁進でがんばります」とし、フィリップは「日本で戦って10年になるが、今年はベストの成績を出したい」とした。
長谷見昌弘監督率いるHASEMI MOTOR SPORTもドライバーラインナップを一新。ロニー・クインタレッリと横溝直輝という、フォーミュラ・ニッポンの「INGING MOTORSPORT」でチームメイトのふたりとなった。昨年のフィリップは前述の通りTEAM IMPULに、柳田真孝もニスモ22号車へ移籍している。
長谷見監督は、「約40年ぶりにGT-Rとまた関われて光栄。今年はドライバーが一新したが、コンビネーションが抜群なので、チャンピオンを取ってくれると思う」。クインタレッリは「日産のドライバーになれてとても嬉しい。横溝がパートナーなので問題なし」とした。横溝は「GT500に復帰できて嬉しい。イエローハット、日産、ニスモのサポーターの前で優勝できるようがんばる」と述べている。