三菱『ランサーエボリューションX』のパッケージングは、『ギャランフォルティス』がベースとなっているので、基本的には室内が広くなり居住性も『ランエボIX』に比べると向上しているのだが、トランクルームだけはフォルティスよりも大幅に狭くなっている。
ランサーエボリューションXの開発責任者を務めた商品企画本部藤井啓史さんは「ランエボXでは重量配分を最適化するために、フォルティスではエンジルームにあったバッテリーとウォッシャータンクをトランク内に移設しています」
「さらにMT車はインタークーラースプレーの冷却用の水も、そのタンクに確保しなくてはならないので、タンクが大きくなってしまいます。そのためトランクは狭くなってしまっているのは事実です」という。
実際にランエボXのトランクは奥行きがなく、使い勝手はイマイチだ。でも、そんな走りを追求するためのこだわりも、ランエボファンの心をくすぐるかもしれない。