中古車市場、ディーラーと買取専門店の動向が鍵…矢野経済

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矢野経済研究所は、国内の「中古車市場について調査」を行い、その結果をまとめた。調査は実態が不透明な部分の多い中古車流通市場の動向を把握・分析すると同時に中古車流通市場の今後を読み取ることを目的に実施した。

調査結果によると、オークション会場間ではオークション初出品車両の誘致競争が激化し、今後はディーラーと買取専門店の出品動向が鍵を握るとしている。

また、中古車輸出業者の落札車両は低年式過走行車両から良質車へとシフトしている。良質車の落札台数が微増傾向の中、中古車輸出業者の購買力増加の影響で、国内販売向けの良質車が一層タマ不足となっている。

一方、低年式過走行車両の増加を背景にリユースオークションは拡大しており、オークション会場での開催率69.4%で、出品台数101万台、落札台数67万台となり、頭打ちとなっているオークション市場を底支えしている。今後は、オークション会場での不成約車両処分ルートの確立が重要となる。

買取専門店と中古車販売店の融合は進んでいる。利幅の減少する中、買取専門店はビジネスモデルの転換を図っている。

低迷する中古車小売市場の推定小売台数は260万台で、良質車の囲い込みを図るディーラーと中古車販売専業店とで販売格差が拡大していると分析している。

《レスポンス編集部》

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