【D視点】鉄人28号…新型日産 GT-R

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日本のお家芸アニメーション

世の中の人々に役立ちたくてデザイナーとなった若者の多くは、デザインの完成は美しさの実現にあると信じている。一方、美意識は時代とともに変化する。古くは美の基準を数学的な比率に求めたギリシャから、自然の美しさに注目したアールヌーボーと、めまぐるしく変化している。

また製品の役割によっても求められる美しさも違い、魅力が美しさと同義語である場合もあるし、そうでない場合もある。デザインで問題になる「美しさ」や「魅力」には画一的な正解はなく、時々に最も多くの、あるいはしっかりと人々のハートを捕らえたものが正解とも言える。

勝利を予感させるような力強いデザイン。美しさよりグロテスクなまでのリアリティ。それがレースで勝つことが運命付けられたGT-Rの魅力なのであろう。

日本独自の文化として世界の注目を集めているのはアニメーションだが、GT-Rの魅力はアニメーションの『鉄人28号』を感じさせるルックスもある。少年、金田正太郎になり代わって鉄人28号やGT-Rを操りたくなるのは、熟年を迎えた者のノスタルジーだけではなく、いまどきの子供にも受け継がれている本能のようだ。

D視点
デザインの視点

筆者:松井孝晏(まつい・たかやす)---デザインジャーナリスト。元日産自動車。「ケンメリ」、「ジャパン」など『スカイライン』のデザインや、社会現象となった『Be-1』のプロデュースを担当した。
《松井孝晏》

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