米の人気自動車雑誌、『モータートレンド』誌が「2008年トラック・オブ・ザ・イヤー」にトヨタ『タンドラ』を選んだ。選考課程の詳細などは同誌2月号に掲載される予定。
今回候補となったのはタンドラのほかシボレー『シルバラードHD』、GMC『シエラHD』、フォード『Fシリーズ』スーパーデューティなど、ビッグ3のフルサイズ・ヘビーデューティトラックが中心。日本のメーカーがコンパクトピックアップだけではなく、フルサイズのカテゴリーでもビッグ3に追いつき追い越そうとしている、という印象を与えるものだった。
ただし今回の受賞のいっぽうで、タンドラが何度かリコールを受けているという品質面の批判も浮上。トヨタといえば品質のブランドというのがアメリカでの一般的な受け止め方だが、アメリカナンバー2のメーカーとなった現在、トヨタのリコールが増えていることも問題視されている。タンドラは今年始めに2万台をリコールしている。
『モータートレンド』誌でもこの件に触れ、「リコールは精密部品の塊である自動車にとって、ある意味避けては通れない問題。トヨタの迅速な対応は満足できるもので、そのことが選考に影響を及ぼすことはなかった」とコメント。最終的にはタンドラのデザイン、パフォーマンス、牽引能力などが高く評価された結果となった。