米国燃費基準、CAFEレベルが大幅引き上げへ

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米下院議員ではクリスマス休暇前に新たなCAFE (Corporate Average Fuel Economy)レベルについての審議が行われるが、民主党が多数を占める中で法案の通過が確実視されている。

新たな法案は、乗用車の燃費を2020年までに35マイル/ガロン(14.9km/リットル)とすること。現行は27マイル/ガロン(11.5km/リットル)。また、工業用電力の15%を風力、ソーラー、バイオマスなどの発電によるものに切り替えることも同時に提案されている。

全米自工会側も、「乗用車とライトトラックを切り離す、バッテリーの開発などに政府が援助金を支出する、石油以外の燃料を使う車へのインセンティブを実施する」などの条件で、この法案に同意している。

一方でGM会長、リック・ワゴナー氏は新たなCAFE基準は「実現が非常に困難」との見解も示している。同社副会長のボブ・ラッツ氏も、「実現できる唯一の方法は乗用車を徹底的に小型化すること」とコメントした。

実現すればCAFE基準は20年ぶりの引き上げとなる。2020年までの12年間に、米自動車産業がどう変遷するのか、興味深い。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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