横浜ゴムスタッドレスタイヤ勉強会で2番目に用意されていたのが、約43%擦り減ったタイヤと新品タイヤとの比較。
スタッドレスを購入するユーザーは、2年目や3年目で磨耗したスタッドレスタイヤのグリップ力が気になる点だが、その点でもアイスガードブラックは優れた能力を発揮してくれた。
まずは新品でテストコースを走り、その後に磨耗したタイヤで走ったが、通常速度域では感覚的には大きな変化はなく、これを履いていたからといってとくに危険な感じはしなかった。
ただし、全体的な接地感が甘く感じられ、限界性能は多少劣っている。そして限界を超えてしまってからの修正も磨耗したタイヤでは難しくなった。
タイヤ実験部の後藤さんは「スタッドレスタイヤは50%磨耗してしまうと、スタッドレスタイヤとしての限界を示すプラットフォームが露出してしまい、それ以降はスタッドレスタイヤとしては使うことができなくなってしまいます」
「ただし、アイスガードブラックiG20は、そこに至るまでの性能低下は穏やかで、少し擦り減ったぐらいでは、大きな挙動変化はありませんので、安心して選べるタイヤです。ただしタイヤを屋外に保管していると、日光や雨でひび割れを起こしやすくなるので、保管状況の悪いタイヤは注意が必要です」という。
全体的な性能は新品のほうが優れており、限界域での安定感も高いので、早めに交換するのに越したことはないが、アイスガードブラックなら磨耗した状態での性能も高いレベルを維持している。