三菱がフランクフルトモーターショーと東京モーターショーで公開したコンセプトカー『CX』は、SUVの新しい姿を探求するという役割が与えられている。
デザイン部マネージャーの森昇さんは、「コンセプトCXは、『アウトランダー』並みの性能を『コルト』並みのサイズで実現させています。ヨーロッパではFFのクルマを筆頭にして、クロスオーバーコンパクトが盛んです。三菱としては、派生ではなく、一から作れることもアピールしたいと思いました」という。
「BセグメントではFFの派生クロスオーバー車ではライバルがいますけども、CXは、今後の開発のさじ加減ではライバルがいなくなると思っています。また三菱では、アウトランダーとコルトとの間に入る車種になります」と言った。
それにしても、SUVのさじ加減が抑えられているのではないか。「SUVらしさは、アンダーボディのしっかりとしたプロポーションで表現しています。確かに、もっとタフなイメージを強くできますが、今回は、クリーンなイメージに重きをおきました。タウンユースをメインにして、休日にアウトドアや、郊外に行くぐらいのイメージで考えています」とのこと。ボディーカラーも、湖の深い青のイメージだ。
森さんは、「逆スラントノーズと台形グリルによる三菱の新しいアイデンンティティに対する、お客様の反応も見たいと思っています」と、言った。顔周りのデザインを核に、ラインナップ拡充の可能性を伺っているのだろうか。「反響が高ければ市販も考えたいです。煽っていただければ幸いです…」と最後にコメントを加えた。