筑波FJ-1600選手権第5戦が28日、茨城県筑波サーキットで行われた。「Response. EMS M1 SK」を駆る39号車・野間選手は参加22台中予選5位、決勝はスピンし18位で完走となった。
前日の嵐からは一転、すがすがしい晴天に恵まれた筑波サーキット。一年の締めくくりにふさわしいコンディションである。
公式予選はレーシングライン上は乾いた状況でスタート。路面状況は後半に良くなると考え、マシンにあわせてドライビングを修正し、1分00秒114とTOPから0秒200遅れの5番手となった。
ポールポジションは83号車・秦野選手(ランキング2位)、2番手:86号車・宮沢選手、3番手:37号車・齋藤選手というオーダーとなった。
またシリーズランキングでは首位の85号車・小山田選手が予選6番手、ランク2位の秦野選手がポール、ランキング3位の磯貝選手は4番手。ランキング上位3名は優勝した者がチャンピオン獲得となるため波乱の予感が漂う。
スタートは各車クリーンに決まるが、小山田選手が少し出遅れる。ダンロップコーナーで差を詰めた野間選手は第2ヘアピンの進入で37号車齋藤選手を抜き4位へ浮上。1周目は83号車・秦野選手、90号車・磯貝選手、86号車・宮沢選手、39号車・野間選手のオーダー。
トップ争いは膠着状態が続き順位に変動はなく、トップの秦野選手から4位の野間選手までが数珠繋ぎで走る。
11周目、ダンロップコーナーで一瞬加速の遅れた3位の86号車・宮沢選手と4位の39号車・野間選手は牽制し合いながら第2ヘアピンへ突入していく。限界ぎりぎりのブレーキングの中それぞれのテールパイプとノーズが接触、バランスを崩した両者ともにスピンしてしまった。
これで85号車・小山田選手が5位から3位に浮上する。上位3台がランキングトップ3となり、チャンピオン争いはヒートアップする。
しかしトップ:83号車・秦野選手に追いすがる2位:90号車・磯貝選手のペースが落ち始める。3位:85号車・小山田選手も懸命に追い上げるが届かず、順位が変わらずにゴール。シリーズチャンピオンは今回のウィナー秦野選手となった。
「お互い接触を避けてレースしていたのだが、一瞬のタイミングが悪い方向で合ってしまい接触という結果になってしまった。相手にもチームにも申し訳ない思いです。」と攻めの姿勢が裏目に出てしまった形の野間選手。これを教訓に次の日本一決定戦で鈴鹿を席捲してくれることを期待しよう。
次戦は12月23日、三重県鈴鹿サーキットにて開催される日本一決定戦。各地域の上位ランカーが集まるこのレースで日本一速いFJ使いが決定される。