エンジンも車体もまったく新しいランエボに進化したことで、三菱『ランサーエボリューションX』ではシート(GSRに標準装備するレカロシート)も新しい形状になった。
一見したところレカロが市販している「SR-11」にも見えるのだが、果たしてSR-11をそのまま装着しているのか興味深いところだ。
「実は、ランエボ用のオリジナルなんですよ」というのは、商品開発統括部門C-seg商品開発プロジェクトの一樂浩(いちらくひろし)さん。
「形は似ていますし、骨は大部分を共用しています。しかし、パッドやサイドサポートの形状が違うんですよ。フィット感を高めて窮屈感を減らすようにチューニングしてありますが、ホールド性はエボ用のほうが高いです」
ちなみにこのレカロシートは、スリムな造形にもかかわらず、メーカーオプションでサイドエアバッグやシートヒーターも内蔵できる設計になっている。まさに、純正採用のためのスペックなのだ。
余談だが、リヤシートに関してはフォルティスと同じ形状で、表皮がエボ用に変更されているだけである。