「当初から、一貫してこのデザインで仕上げてきました」と、7年ぶりの『エクストレイル』フルモデルチェンジについて語るプロダクトチーフデザイナーの山崎剛さん。
キープコンセプトとなった新型デザインに関しては、「まずオーセンティックなクルマであることと、機能性ありきの、使ってナンボのクルマであることを重要視しました」と、仕事を振り返っている。「ですから、当初よりボンネットの見切りの良さや荷室の高さに配慮しながらのスケッチを展開していきました」とのこと。
エクステリアデザインのコンセプトは“機能をカタチに”と“使い込むほどにわかる使いやすさ”の2つ。
「先代モデルも生活四駆+アルファの気軽さがよかったので、タイヤを大きくしたりという演出はあえてしていません。『サファリ』や『パスファインダー』のようなイメージにすると、ユーザーが敬遠する恐れもあります」と、山崎さんは言う。エクストレイルのホイールは、最大17インチに抑えられている。
プロポーションは外観が雪に覆われていてもエクストレイルだとわかることを目指し、直線基調のデザインで仕上げられている。細部に関しては、「X字です」と山崎さんが語るモチーフを、随所に使っている。