26日発表のアウディ『R8』、そのデザインは「純粋なダイナミズム」を具現化したモデル。筋肉質なエクステリアデザインは、ルマンで活躍した「R8レーシングカー」を作り上げたチームが担当している。
アウディの考えるスポーツカーとは、形はエモーショナルで心を掴むもので、最高速度が300km/hを超えるため、完璧にバランスのとれたエアロダイナミクスを備えている必要があるという。
「エレガントなロードゴーイングスポーツカー」を目指したR8は、競技車両のようにボディにスポイラーを設置することはなく、アンダーボディのディフューザーとリトラクタブルリアスポイラーによって走行安定性を確保したという。
R8のプロポーションは、運転席とトランクは前方に、V8エンジンは後方に配置される、ミッドシップコンセプトを採用。ボディ側面の「サイドブレード」は、エンジンに冷却用空気を導くという機能面の役割に加え、視覚的にキャビンとエンジンコンパートメントの2つゾーンに分割している。
「ループ」と称される、車両全周にわたるキャラクターラインは、フロントスポイラーから始まりショルダーの部分を超えテールエンドへと回り込んでいる。これはクワトロフルタイム4WDのシンボルとして4つのホイールアーチにアクセントを与えているのだという。
「鷲」をイメージしたというフロントマスクは、他のアウディのモデルと同じく「シングルフレームグリル」備え、ブレーキの冷却に必要な空気量から大きさが算出されたという「エア・アパーチ」、12個のLEDで構成された「ポジショニングライト」などで特徴づけられている。
テールエンドは、エンジンとブレーキの冷却のためのエア・アパーチャー、パンパーにはディフューザーが、またリトラクタブルリアスポイラーを備え、エアロダイナミクスを取り入れていった結果が、そのデザインの特徴となっている。