新型マツダ『デミオ』の標準系のイメージカラーは、鮮やかな「スピリティッドグリーンメタリック」。最近の新型車でグリーンがイメージカラーになるクルマは珍しいが、新型デミオに関してはこのカラーリングは非常によく似合っている。デミオのチーフデザイナーを担当したデザイン本部の前田育男さんは「クルマのイメージカラーは色が目立ち過ぎるとクルマが沈んでしまいますし、色が目立たないとクルマも地味な印象になってしまいます」「ですが、このスピリティッドグリーンメタリックは、クルマの存在感を損なうことなく、見た人の印象に残るカラーだと思い、イメージカラーに選択しました」という。マツダ車でグリーンメタリックがイメージカラーになるのは、初代『RX-7』以来というからじつに30年ぶりということになる。マツダ車のイメージカラーというと80年代に大ヒット車となったファミリアが、赤いボディカラーばかりが売れたので、「赤のファミリア」という言葉が流行語となったが、新型デミオもこのイメージ戦略を続ければ「緑のデミオ」と呼ばれるかもしれない。前田さんがいうように、このイメージカラーは街なかでも映えるし、デザインにもマッチしているので、新型デミオのセールスポイントのひとつになってくれそうだ。