朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。
2007年7月10日付
●経団連、副会長に佃、氏家氏 証券界からは16年ぶり(読売・8面)
●フェアレディZ 米で特別車発売(読売・8面)
●トヨタ歴代3部長不起訴 熊本地検「事故予見は困難」(読売・33面)
●ガソリン、住民税 財布にズシリ、街角景況感は悪化(毎日・11面)
●モーターショー、福岡で12月開催(東京・8面)
●日産、カーナビと連動し事故防ぐ技術 新車に搭載 年内に発売(日経・1面)
●2010年自動車生産台数、中国,日米を逆転も 大手14社、1600万台計画、06年の2.5倍(日経・9面)
●二輪車生産、川崎重工 タイで倍増(日経・13面)
ひとくちコメント
きょうの日経によると、中国の自動車大手14社が2010年に合計1600万台の生産を計画していることが明らかになったという。
国際面のトップで報じているが、06年の2.5倍にあたる生産台数で、実現すれば、年産1100万台強の日米を超えて世界最大の生産国に躍り出る。
今年上半期で乗用車の販売台数が300万台を超えるなど、バブル景気に伴う旺盛な内需とともに、完成車の輸出の拡大も見込んでいる。シェア獲得を狙う各社が日、米、欧、韓国メーカーなど外資との合弁も含め、工場の新設を加速させる計画だ。
ただ、「積極的な設備投資が過剰供給を招く可能性もある」(日経)との見方もあって、拡大一辺倒の中国自動車ビジネスは引き続き予断を許さない。