日立製作所は、運転手と助手席に座る人とを識別し、操作する人によって、カーナビゲーションシステムの操作機能を変更することができる技術を開発したと発表した。
従来、カーナビの操作は運転手が行うことを前提としてシステムが構築してきたため、車両走行中は、安全上の問題から操作できる機能が限定されていた。
日立が開発した新技術は、カーナビのディスプレイの両端に取り付けたセンサを使って、操作者が左右どちらに座っている人かを検知することによって、タッチパネルの内容を変更するもの。この技術を活用することで、走行中はカーナビの操作が制限される運転手に代わり、助手席に座る人が自由に操作を行うことができるなど、柔軟な操作機能を実現できる。
同社では今後、車の情報化、ネットワーク化が進み、車内においてカーナビが人へ情報を伝達する中心的な役割を果たすようになる中で、この技術は、運転手がより安全に車を運転し、助手席に座る人がより快適にカーナビを利用することを可能にするものとしている。