東芝はパシフィコ横浜で開催された「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2007」(23日−25日)に出展し、次世代のインパネを提案した。
「これは、今回展示したものをすべて合わせたもので、一目でクルマの情報がわかるようになっているんです」と東芝関係者は話す。
車載カメラからの情報を車載用画像処理LSIが瞬時に処理し、それがインパネの中央に映し出される。たとえば、クルマの周りにどんな障害物があるか。それがクルマを上から見た状態でわかる。「クルマの四隅に設置されたカメラがそれぞれの画像を取り込み、LSIがその情報に基づいて、クルマを上から見た状態の絵を作っているんです」と東芝関係者。
そして、ハンドルにあるボタンを押すと、中央の画面が切り替わり、後方の状況がわかる。後ろのクルマが近づいてくると、矢印が映し出され、それがだんだんと迫ってくるのだ。さらにボタンを押すと、今度はカーナビが映し出される。
「当社は半導体関連の技術に強味があるので、それを生かした製品を開発して、自動車業界に売り込んでいきたい。クルマの電子化が進んでいけばいくほど、当社が優位になっていくのではないか」と東芝関係者は期待を寄せている。