日本ミシュランタイヤから発表された『ラティチュード ツアーHP』は、舗装路や高速道路を頻繁に走る人に向けて開発されたコンフォートSUVタイヤだ。そのため、静粛性に重点を置いて開発されたという。
マーケティング部の越智宏さんは「ラティチュード ツアーHPは4本のストレートグルーブを基調に、ウエット性能と静粛性を追求したトレッドパターンを採用しています。その結果、パターンノイズは従来の4×4シリーズに比べて大幅に減少しています」と説明する。
確かにラティチュード ツアーHPのトレッドパターンを見てみると、SUVタイヤというよりもコンフォートタイヤのようなパターンが採用されていることがわかる。
そして実際にラティチュード ツアーHPが装着された『ハリアーハイブリッド』に乗ってみても、トレッドが地面に接することで発生するパターンノイズが、純正タイヤに比べて大幅に低減されているのだ。
従来のSUV専用タイヤだと悪路の走破性も維持するために、大きなブロックを用いることが多かったが、ラティチュード ツアーHPはオフロードの走破性は多少犠牲にしてでも、オンロードの快適性をアップするよう、乗用ラジアルタイヤ的なトレッドパターンが採用されている。その結果、この高い静粛性と快適な乗り心地を手に入れているのだ。
たいていの人はオンロードをメインで乗っているので、これからはラティチュード ツアーHPのような方向性のSUVタイヤが歓迎されるに違いない。