日本自動車工業会は、06年度の福祉車両の販売実績を発表した。それによると、福祉車両の販売台数は前年度比4.5%減の4万369台だった。
福祉車両販売台数は2003年以降、4万台の水準で推移している。今後、本格的な高齢化社会を迎え、福祉車両へのユーザーの関心も高まっており、需要は堅調に推移する見通し。
車種別の販売状況は、小型車が同5.5%減の2万6072台だった。車椅子移動車の需要が1万台を超えるなどしたものの、個人ユーザーを想定した昇降シート車、回転シート車の販売が伸び悩み、2005年度を下回った。
軽四輪車は同3.4%減の8934台だった。車椅子移動車を中心に、根強い需要があるものの、生産車両切替による受注休止期間などが影響してマイナスとなった。
また、バスは前年度に大型路線バスで福祉車両への代替需要が増えた反動で、同1.3%減の5363台と低迷した。