日産自動車のカルロス・ゴーン社長は26日、2007年3月期決算を発表するとともに、中期計画「日産バリューアップ」での「全てのコミットメント達成時期を1年延長する」と表明した。
ゴーン社長は減益に終わった07年3月期は「この8年間で初めて当初の目標を割る結果になった」とし、「設定した課題に対し取り組みが不十分で、多くのことを学んだ」と釈明した。
しかし同社には「コミットメントを実現する潜在力があり、完遂に全力を尽くす」と語り、世界販売420万台など3項目のコミットメントを1年遅れで達成するよう取り組む方針を示した。
未達成に対する自らの経営責任については「株主の手にかかっている」と、株主の意向に委ねる考えを述べるにとどまった。