カリフォルニア州の自動車コンサルティング会社、オート・パシフィック社がインターネットで行った自動車のブランドイメージについてのアンケート結果が発表された。
すでに出来上がったブランドイメージ、というよりは昨年と比べて消費者の間でブランドイメージが向上したメーカーを調査する、というのが目的のアンケート。
その集計結果によると、1年間で最もブランドイメージが向上したメーカーは韓国のヒュンダイだった。ヒュンダイはスタイリング、耐性、品質、信頼度、価値、メーカー保証などすべての面でイメージ向上が見られた。
日本のビッグ3も1年前と比べてブランドイメージはおおむねアップ。
特にトヨタは耐性、品質、信頼性、価値、そしてハイブリッド技術が高く評価された。しかしその反面、テキサスに新しい工場を立てて「ガス食い」のピックアップトラック増産に踏み切ったことがマイナスイメージとなっている。
ホンダは耐性、品質、信頼性、価値、環境への配慮などが評価された。また日産はスタイリング、新技術などが評価された一方、品質面では他の2つのメーカーと比べ低い評価となっている。
これに対し米ビッグ3のブランドイメージは揃って下降。
特に下降度が大きかったのはクライスラーで、高い評価を受けたのは『300M』、『マグナム』、『チャージャー』のスタイリングのみ。代替燃料車、特にハイブリッドで大きく遅れをとり、品質面でも大きな向上が見られない。
さらにダイムラーグループから切り捨てられる、といった経営状態がブランドイメージを大きく傷つけているようだ。