日産自動車とNECは13日、リチウムイオン電池開発の共同出資会社設立を発表、日産の篠原稔常務執行役員は「車に搭載して信頼性も確認した」とし、「量産化の段階に来ている」と述べた。
東京で記者会見した日産の篠原常務は、すでに出力密度で現行のリチウムイオンやニッケル水素電池の2倍以上の性能をもつ、自動車用大容量ラミネート型電池(セル)を共同開発したと明らかにした。
新会社の「オートモーティブ・エナジー・サプライ」は、1年後の量産化を視野に入れているという。実際の出荷は日産向けに2009年から始まる見通し。
日産は当面、独自開発のハイブリッド車や電気自動車に搭載する計画だ。
一方、NECの鹿島浩之助取締役は「世界の自動車メーカー約20社に試作品を出しているが、高い評価を得ている」と語り、幅広い自動車メーカーへの売り込みへの手ごたえを示した。