2月に発覚した「12月29日に発生した中国自動車道での通行止め時の乗継の過請求」の件数と金額が判明したと西日本高速道路は発表した。
クレジットカードの利用者が296名、25万6900円、コーポレートカードの利用者が51名、5万1400円、合計347名、30万8300円だった。また、1名あたりでの最大過請求額は、長崎自動車道長崎IC−山陽自動車道神戸西IC間を普通自動車で利用した利用者で3450円だった。
このトラブルは、2006年12月29日9:06頃に発生した中国自動車道(上り)美祢IC−小郡IC間の交通事故に伴い実施した通行止め(9:17−13:59)により、中国自動車道・小月IC、美祢西IC、美祢IC、山口宇部有料道路嘉川・由良料金所から流出し、小郡ICから再流入した利用者の小郡ICからの乗継走行分で発生した。
西本高速道路は、クレジットカード利用者に対しては、クレジットカード会社を通じて返金し、コーポーレートカードの利用者に対しては、2月分の利用額から差額調整を行うとしている。また、クレジットカードの利用者でETCマイレージなどの無料還元分を利用した場合は、還元額を戻すとしている。
高速道路の通行料は、一定距離以上を走ると距離あたりの料率を低減する「長距離逓減制」を採用している。通行止めで一旦高速道路を降りると、この「長距離逓減制」が途切れてしまうことになる。
そこで、一般の場合は通行証明書を発行することで、乗継ICから出口料金所までの料金を「長距離逓減制」を考慮した料金になるよう調整するようになっている。ETCはシステムで処理することになっているが、12月29日の時点ではうまく処理されなかった。