泥酔者に自宅まで送るよう依頼 書類送検

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千葉県警は8日、運転手が泥酔状態であることを承知でクルマに乗り込み、自宅まで送るように依頼した63歳の男を道路交通法違反(飲酒運転幇助)容疑で書類送検した。クルマはその後に死亡事故を起こし、運転していた男は危険運転致死罪で起訴されている。

千葉県警・船橋署によると、書類送検された男は1月11日の午前6時30分ごろ、船橋市内の居酒屋で一緒に酒を飲んでいた42歳の男に対して「家に送ってくれ」と依頼。男が酒に酔っていることを承知の上でクルマの運転をさせた疑いがもたれている。

依頼された男の運転するクルマはこの直後、船橋市印内町付近の国道14号を走行中に対向車線側に逸脱。53歳の男性が運転する軽トラックと正面衝突した。運転していた男性は頭部強打で間もなく死亡。男は業務上過失致死と道路交通法違反(酒酔い運転)の現行犯で逮捕された。その後の調べで運転依頼された男の泥酔状態が発覚。起訴時に罪状は危険運転致死に変更となった。

警察では慎重に捜査を続けていたが、運転を依頼した男の責任も重いと判断。男を飲酒運転幇助で書類送検することを決めた。同乗者に対して幇助容疑を適用するのは珍しいという。

《石田真一》

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