フォードがヨーロッパ、アジアを中心に販売しているサブコンパクトカー、『フィエスタ』を北米に導入予定であることが明らかになった。北米では「フィエスタ」以外の名前で販売される可能性もあるが、内容は基本的に同じ車となる。
新型フィエスタのベースとなるのはジュネーブモーターショーで発表される『マツダ2』で、フォードヨーロッパがこの車のフォードバージョンを製作、それが北米市場に回される。
まだ最終的なデザインは決定していないが、「一番大型のものは『モンデオ』程度のサイズになる」可能性が高いという。いっぽう同じジュネーブで発表される新型セダンのモンデオは、フォード『フュージョン』が発売2年目であることから、当分は北米に導入される予定はないという。
フォードの心づもりとしてはフィエスタをサブコンパクトとして導入後、同じくヨーロッパで『フォーカス』をベースに作られたスモールクロスオーバー、『Sマックス』を北米に導入し、コンパクト、サブコンパクトクラスの充実を図る。いずれはプラットフォーム、部品などを世界共通としてモデルも北米、ヨーロッパで統合させる、という段階だ。これによりコストカットが進み、業績の好転につながる、とフォードモーター首脳部では考えている。
フィエスタの具体的な北米への導入期限などは未定だが、早ければ今年後半、08年モデルとして販売が始まる可能性もある。北米のサブコンパクト市場は本格的な競争時代に突入しそうだ。