気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2007年3月7日付
●株反発、円高一服 安心広がる(読売・11面)
●クライスラー 売却先にGM浮上、ダイムラー社長認める(朝日・3面)
●2月の新車販売「ワゴンR」首位、4カ月ぶり(朝日・13面)
●揺れる労使、攻防07春闘:グループ内格差、社会的役割も争点に(東京・9面)
●日産がドイツに新走行実験設備(日経・11面)
●ヤマハ発動機を書類送検、ヘリ不正輸出未遂の疑い(日経・43面)
ひとくちコメント
売却先が注目されているダイムラークライスラーの北米クライスラー部門について、ディーター・ツェッチェ社長がスイスのジュネーブ国際自動車ショー(ジュネーブモーターショー)の会場で「GMと協力を議論したことはある」と述べ、GMと交渉中であることを認めたという。きょうの読売、朝日、毎日、日経の各紙が報じている。
ただ、ツェッチェ社長は「現在、それ以上のことを進めているかは言えない」(日経)としている。「現時点ではGMが有力候補に浮上した」(朝日)との見方もある。また、きょうの日経には、クライスラーの引き受け手として浮上した自動車メーカーや投資ファンド会社などの一覧表を掲載しているが、何とその数は日産・ルノー連合を含めて14社にのぼる。
6日に開幕したジュネーブモーターショーの報道陣の関心はニューモデルよりも「クライスラーの売却・提携」のほうが興味津々のようだ。