極東開発工業は、4月1日付けで日本トレクスの発行済株式の全てを取得して完全子会社化すると発表した。
極東開発は、特装車の総合メーカーでダンプトラックやコンクリートポンプ車、タンクローリー、ごみ収集車などを製造しているが、現在の中期経営計画では、「選択と集中」による事業再構築に取り組んでおり、本業である特装車事業の強化を図っている。この一環として、トレーラー、ウイングボディなどトラック分野で豊富な技術力と実績を持つ日本トレクスを子会社化する。
日本トレクスの発行済株式のずべてを親会社の住友軽金属から買収する。
極東開発は日本トレクスの買収で、製品ラインナップを充実するとともに、両社の技術力を基盤とした品質の高い製品を開発していくと、している。また、両社は効率的な販売体制の構築や営業、生産、サービスなどの面でも連携していく計画だ。
日本トレクスは、日本軽金属工業が55.5%出資する筆頭株主で、その他の株主は住友金属工業が16.65%、住友ゴム工業が5.55%、ブリヂストンが5.55%などとなっている。住友軽金属工業はこれら日本トレクスの株主らから株式の譲渡を受けて、極東開発に全株式を売却する。