日本自動車工業会の張富士夫会長は15日の定例会見で、一段の規制強化が固まった欧州の排ガス規制について「自工会としての対応にはもう少し時間がほしい」としたうえで「やりませんとは言えないので、努力していくこと」と、述べた。
欧州のCO2(二酸化炭素)排ガス規制は現在、2008年(日本メーカーは09年)までに「1km走行当たり140g」までの削減に向け、業界側が自主規制の取り組みを行っている。EU委員会はこのほど、その3年後に130gまで削減する規制強化案を打ち出した。
張会長は140g規制についても「めどが立ったといえる段階でない」と語り、次期規制については「大変厳しいレベル」と強調した。
今後、自工会としての対応策を協議していくが、市場から撤退するわけにはいかず、技術開発や採算確保へのコスト低減に「努力していくこと」と、述べた。