「『デリカD:5』のエクステリアデザインのコンセプトとして、『高機動』『堅牢』『ロングライフ』の3つがキーワードになりました」と語るのは、三菱自動車デザイン本部デザイン推進部の松延浩昭さん。
「『高機動』は、まず対地障害角を充分取り、地上高も確保しました。フロントの表情も、フレームの形状位置をエンジニアと何度も話し合い、24度のアプローチアングルを確保しました。フロントコーナーのそぎ落としも、オーバーハングの短縮とあいまって、『高機動』のイメージです。18インチの大径タイヤの上に、大きな箱が浮いたような独特の存在感も、デリカの高機動を表現します」
「『堅牢』は、高い安全性やしっかりとした剛性感のあるデザインを目指しました。サイドウインドウをボディ面から一段落とし込み、ピラーからルーフまでを、立体感のある断面形状としました。インテリアの『リブボーンフレーム』を、サイド両側から挟み込んだイメージです。大きなカタマリの箱としての剛性感です」
「『ロングライフ』は、長く愛される直線基調の端整で飽きの来ないデザインを目指しました。フロントのヘッドライトとグリルを横一文字で繋いだ、ワイドで安定したイメージ。スクエアな張りのある面で構成されたリア。直線基調ながら、シンプルで張りのある面のサイドなどを見てください」