カリフォルニア州の自動車リサーチ会社、R.L.ポークが独自に行っているロイヤリティ調査の結果を発表した。ロイヤリティとは、ある家族が車を買い替える際に現在乗っているのと同じブランド、モデルの車を買うこと。つまりリピーター率が高く、顧客からの信頼性があるということの証明となる。メーカーとして最もリピート率が高いのは、やはりアメリカナンバーワンのメーカー、GM。スモールカーのサターン『アイオン』、ラージカーのシボレー『インパラ』、高級スポーツカーのシボレー『コルベット』、コンパクトSUVのサターン『ビュー』、フルサイズSUVのシボレー『タホー』がそれぞれのカテゴリーでのロイヤリティナンバーワンとなった。メーカー全体でのリピーター率(モデルを変えても同じメーカーの車を選ぶ人の割合)は61.4%と他を圧倒している。一方、モデルごとのリピーター率が最も高いのはトヨタで、同じモデルに続けて乗る人は57.7%とGMよりも高い数字となっている。またカテゴリー別で もミッドサイズカーのトヨタ『プリウス』、コンパクトピックアップトラックのトヨタ『タコマ』、ミッドサイズSUVのレクサス『RX300』の3つがロイヤリティ率トップで、GMに続いている。ちなみに2006年モデルでのメーカー全体のリピーター率は44.4%だが、アジアブランドでは47.6%とやや高く、ユーロピアンブランドでは37.3%と低くなっている。アメリカ国産ブランドは43.5%。その他のカテゴリーでは、フォードがラグジュアリーカーのリンカーン『タウンカー』、スポーツカーのフォード『マスタング』、フルサイズピックアップのフォード『Fシリーズ』の3モデルでロイヤリティトップとなり、クライスラーはミニバンのクライスラー『タウン&カントリー』でトップとなっている。ユーロピアンブランドではプレステージラグジュアリーでメルセデス『Sクラス』、プレステージSUVでランドローバー『レンジローバー』がトップになるなど、高級=ヨーロッパ車、という認識は変わっていないようだ。
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